ボーカルは素人に限る

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チェット・ベイカーというラッパ吹きがいたわけです。早くからチャーリー・パーカーに認められて、23歳でパーカーのバンドに参加しているというので、大したもんだ。ところがコイツが薬中で、ラリパッパ。

1950年代半ばは時代の寵児とも目されて、マイルス・デイヴィスをも凌ぐ人気を誇っていたが、1950年代後半から1960年代にかけてドラッグ絡みのトラブルに巻き込まれ、米国のみならず海外公演先のイタリアでも逮捕される。さらに1970年にはドラッグが原因の喧嘩に巻込まれて歯を折られてしまい、演奏活動の休業を余儀なくされた。この間には生活保護を受け、ガソリンスタンドで働いていたという噂も聞かれる。しかし、 1973年にはディジー・ガレスピーの尽力により復活を果たし、1975年頃より活動拠点を主にヨーロッパに移した。

1986年3月に初来日、翌1987年にも再来日した。
日本でも人気があって、若い頃、おいらたちは「オカマのチェット」と呼んでいた。いや、この人がオカマなのかどうか、それは知りませんw この人が「オカマのチェット」と呼ばれる理由は、この曲にありますw



壮絶な歴史をもつジャズ・トランペッターだ。何度もの浮き沈みを経験し、満身創痍ともいえる人生を送ったこの男の表現こそ、まさにジャズ......。
彼のハイライトが、自身のカルテット時代であることに議論の余地はないだろう。高度なテクニックを誇示しようとせず、肩の力が抜けきった状態でメロディを紡いでいくスタイルは、その甘いルックスと相まって、マイルス・デイヴィスを凌ぐ人気誇った。
それでも、ウェスト・コースト・ジャズを代表するジェリー・マリガン・カルテットに始まり、独立後の栄光時代は、麻薬に染まりスターの座から転げ落ちた経験ももつ。ヨーロッパをわずかなギャラのために転々とした時代と、1本の映画を撮れるほどの波乱万丈人生から生み出された晩年のサウンドも、枯れていながら非常に味わい深く、それでいてもの悲しい。
また、一聴すると女性のように聴こえてしまう中性的なヴォーカルも非常に魅力的だ。トランペットとヴォーカル――どちらを聴いても、1人の男の歩んで来た道をサウンドに透かして経験することができるだろう。



何とも覇気のないボーカルで、物凄くヤル気がなさそうw コレが、この曲のイメージにピッタリ合っていて、ラッパ吹きなのに、この曲が物凄くヒットしてしまったわけですw まだ1950年代というと、朗々と歌い上げる歌手とか、甘く切ないベルベットボイスばかりで、こんなにヤル気のない歌手はいなかったw つうか、元々、歌手ではない、ラッパを吹く人なので、ボーカルは自己流です。JAZZの世界ではこうして何でも「自己流」で通ってしまうんだが、それ以外の世界では通用しないスタイルですね。コレが、ジョアン・ジルベルトに影響を与えて、その後のボサノバの誕生に繋がるという話もあったりするんだが、ちなみにチェット・ベイカーは58歳でホテルの窓から転落して死んでいる。やっぱり薬中だったんだろうな。ヤル気の無さ限界バリバリなのを見ると、多分、ダウナー系ですw 



さて、もう一人、歌うジャズメンです。つうか、ナット・キング・コールというとジャズメンという印象はあまりなくて、1960年代に大人気だったポピュラーシンガーとして有名過ぎるほど有名なんだが、実は、元は高く評価されていたジャズのピアノ弾きです。

アラバマ州モンゴメリーで生まれ、教会オルガン奏者の母のペリーナから12歳までオルガンを習っていた。1930年代からピアニストとして活動。スウィング・ジャズ時代末期の傑出したピアニストとしての業績を残した。
1939年に結成したトリオ「Nat King Cole Trio」での活動は有名。 ビッグバンドの時代におけるコールのピアノ、ギター、ベースからなる編成は革新的で、ジャズトリオのスタイルの流行となった。
この人は、歌どころか、ピアノも母親から学んだだけで、10代からプロとして活躍している。スイング時代から、少人数でのスタイルに時代が変わる最前線にいた人です。ところが、あまりに歌が上手だったので、いつの間にかポピュラー歌手になってしまったw 元がジャズマンなので、古くからの定番曲を歌って、しかもそれが、この人の歌唱が「決定版」となっているケースが多い。「スターダスト」とか「スマイル」(チャップリン映画の主題歌)などがそうですね。



これは、日本を舞台にした国辱モノ映画の主題歌です。おいらはこの曲と「ちょっと待ってください」を繋げて歌っている。歌詞をよく味わうと、この二曲を繋げた意味が判ってくれると思うw さて、ナット・キング・コールは人気の絶頂期に肺ガンで死ぬんだが、タバコの吸い過ぎだったらしい。KOOLを一日3箱吸っていたそうです。その娘であるナタリー・コールも、大きくなってから歌手になりました。父親の映像と共演した、この「アンフォーゲッタブル」は有名です。アメリカ人だったら感無量で涙が止まらないといったところだろう。





本当に今まで知らなかったのです、ナット・キング・コールのことを...。
先日、たまたま点けたテレビ(NHK BSプレミアム)での谷村新司とナタリー・コールの対談でその存在を知ったのでした。
聴いてみると、実はCM等で聴いたことのある曲がいくつかありました。
誰が歌っているかを今まで気づいていなかっただけだったんですね。
...自分の不明を恥じました。
ベルベット・ボイスと評される温かみのある声、本当に癒されます。
家事をしながら流すと、聴き惚れてしまい、思わず手が止まってしまうほど(笑)
ナット・キング・コールの歌声を聴いていると、本当に温かな気分になりますね。
...その日あった嫌なことを忘れてさせてくれます。

今となっては、ナット・キング・コールを素人扱いする人はいないと思うが、出自は素人そのものですねw だからおいらは言うんだが、歌は、練習すれば上手にはなるけど、生まれながらにもっと上手いヤツがいて、それには絶対に敵わない、という事です。



ところで、ジャズ業界においては、こうしてプロの歌手じゃないのに歌うというのが珍しくない。で、その先駆けになったのが、この人です。サッチモこと、ルイ・アームストロング。ここでは映画の中のシーンで、ビリー・ホリデイと共演してますね。サッチモは、黒人として全アメリカの人気者となった初めての人です。いつもニコニコしていて、愛想が良い。時々、しわがれ声で、味のある歌を唄います。



スキャット唱法を発明したのはこの人です。デキシーランド・ジャズの時代からの生き証人として、長く活躍した。このフィルムでは、天才的なトランペットの技と、素人芸の極地とも言える味のボーカルと、両方が楽しめます。



時代が変わって、ジャズも廃れ、世の中がビートルズ一色に染まっていた1964年。サッチモが歌った「ハロー・ドーリー」が全米No,1を記録。ビートルズの連続記録をストップさせて、みんなを仰天させた。当時、サッチモは63歳です。しかも、1967年には、「この素晴らしき世界」が世界的な大ヒット曲となる。おいらもコレはリアルタイムで覚えてます。サッチモ66歳。名曲です。本職の歌手には歌えない、味わいそのものです。ちなみに、この曲はベトナム戦争に反対する反戦歌として作られた物だそうです。



20世紀のジャズ歴史そのものといえるサッチモの存在と実績。そこでいつ頃の作品なのか調べてみましたら1968年ニューヨークとラスベガスにての録音だそうで、サッチモが"ハロー・ドーリー"で大ヒットを飛ばしていた頃、青年の頃からニューヨークでパパ・サッチモに親しくしていた"ボブ・シール"とその友人"ジョージ・ウェイス"がこの曲を作ったのだそうです。折りしもベトナム戦争真っ最中で"ボブ・シール"はこの曲を持ってワシントン・DCに飛びデモに参加して、あのパパ"ルイ・アームストロング"がこの曲を歌ったのだそうです!。そこでサッチモはすぐにこの曲が気に入り、レコーディングしようということになってこのレコードが作られました。当初アメリカではヒットしなかったそうですが、すぐにイギリスで火が付きあのビートルズを抜いてチャートNO1を獲得し、その後全ヨーロッパに広がったそうです。なんといってもこの曲は美しいメロディーとともにその詩が全く素晴らしいものです。



さて、今回はこうして「素人の歌」を楽しんでいただいているわけだが、ラストはこの方に飾って貰いましょう。マリリン・モンローです。ヘタウマw これもなかなかプロには歌えない歌唱法ですねw やっぱり、歌は素人に限るw



コメント(5)

chet bakerのボーカルを「やる気がない」とは残念な評価w。
ナチュラルなビブラートを天然で意識せずに使い、聞く者にいやらしさを
感じさせない唱和法で日本には少ない鴨。
彼は歌いながら自分の声を一番近くにある自分の耳で即座に感知しながら
自分のピッチ(音程)を確認しつつ、ついでに類い稀な声質に酔い知れながら
ライブを楽しんでように感じる。最高のボーカリストだY.
この歌い方で殆どピッチを外さないように聞かせる歌手は他にはいないだろう。

酔っぱらって「マリリン・モンロー、ノータリン」なんかと叫んでいた頃が懐かしい。

今朝の読売一面では原発推進者の福島県知事が
「除染目標の見直しを」と叫んでいます。

今、Ray Charlesのカントリーを聴いています。いいです。

この枯葉のアドリブもタータータータータッタッで入るところ2拍はやく入って瞬時に修正しています 耳がいいんでしょう
わたしはすきです

ナットキングコールの温かみのある歌声が大好きです。彼が歌うならどんな曲も好きになってしまうよ。
アクがなさそうな人相もまた良いですw

チェット・ベイカーはAlbert's Houseが好きです。
晩年の、枯れていて、でも少し湿っているような音。
この音を手に入れた代償にクソッタレな人生になったのか・・・
いや、そもそもクソッタレな人間だったせいかw

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