スライド・ギター一発芸「エルモア・ジェイムス」

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初出/2008-11-14



 ギターがぶっ壊れるよというくらいうねるスライド、壊れたボーカル、ドライブ感いっぱいのバックと、いやあ本当にすごい。吼えるブルースあり、ブギあり、もうこれじゃあハード・ロックだよという曲ありです。CDのプレイボタンをプッシュすると同時に凄まじいパフォーマンスが始まります。
 CD1には1951年から1953年の、CD2には 1954年から 1957年録音の楽曲が収められています。wild about you、Dust My Broom などエルモアの代表曲はほぼ網羅されています。音質も最高。怪しい針プチだらけの廉価レーベルのCDではありません。解説はほとんど無いに等しいですが、不要でしょう。この圧倒的な音の前には。
 ロックを聴いてる人には一番とっつきやすいブルースかも。いや、全音楽ファン必携!


コメント欄でも触れてる人がいたんだが、エルモア・ジェイムスという人がいるわけだ。1963年に亡くなっているので、あっても良さそうなもんだが、とりあえずようつべに動画はありません。スライドギターの王者と呼ばれていて、つうか、スライドギター一発芸みたいな人です。で、パワフルなボーカルが真っ黒けで素敵だね。


Elmore James - Got to Move

この時代のブルースというのはみんなそうなんだが、演奏も、録音も、荒っぽいです。リズムが、狂いそうでちゃんと帳尻合わせているところが素晴らしい。

↓こちらはローリング・ストーンズ。イギリス人は結構ブルースが好きで、特にシカゴ・ブルースのコピーバンドが多いんだが、ストーンズは中でも黒いです。ビートルズは黒くないです。大英博物館にはイギリス人が盗んだモノがいっぱいあるんだが、ストーンズもブルースを盗んで儲けました。


The Rolling Stones - You gotta move

で、話は再びエルモア・ジェイムスなんだが、代表作はこのダストマイブルームです。物凄くたくさんの人がコピーしてます



Dust My Broom - Elmore James

↓次は、カミング・ホームという曲。なんか、ダスト・マイ・ブルームと同じ曲に聞こえるんだが、気のせいです。つうか、ブルースってぇのはそういうもんです。エルモアは有名なロバート・ジョンソンと同時代に活躍した人でもあるんだが、ロバート・ジョンソンなんかは写真すらロクにないです。戦前南部のブルースマンというのは、そんなもんです。



Elmore James - Coming Home

で、ようつべを彷徨っていて発見したのがコレなんだが、事情はよく判らないです。名前がエルモア・ジェイムス・ジュニアとブルームバスターズ、眼鏡かけて帽子かぶった黒人のオッサンがやってます。どちらもエルモアのトレードマークなので、息子かね?



Elmore James Junior Plays the Blues for Tamms C-Max

このオッサン、最近になってよくようつべに出てますね。フェスティバルで素人が摂ったうな映像が多いんだが、こちらもそうです。まぁ、ナニはともあれ、おいらもハープ持ってたら飛び入りで参加したくなる程度の腕前が味わい深いです。若い頃、「伝説のブルースマン」というのが大量に来日した時期があって、みんな年寄りなので、死に絶えたらどうしようと心配したもんだが、心配しなくても「伝説のブルースマン」というのは日々、再生産されているモノらしい。



Elmore James Jr., Jimmy Bowskill

で、伝説のブルースマンといえばコレだ! 原田芳雄という俳優がいるんだが、歌もやります。ブルースです。バックは宇崎竜童バンド。大木トオルという日本人ブルースマンについて歌ってます。大木トオルというのも「伝説のブルースマン」です。日本人ミュージシャンで「アメリカ進出」とか騒いだヤツはいっぱいいるが、ドサ廻りの全米ツアー本気でやったのはコイツだけです。白いスーツに白い帽子かぶって、イエローブルースと銘打って、東欧のブルースマンとか微妙な連中を従えて、ブルースブラザースの世界そのもののドサ廻りやっていたんだがね。いつもピカピカの100ドル札で支払いするという話なんかしていたんだが、日本ではブルースマンは貧乏でなきゃイケナイというような迷信があったので、彼のダンディズムはなかなか理解されなかった。でも、実は、彼は実家が金持ちで、ドサ廻りのブルースマンは「趣味」だったらしいです。



Dear Mr. Blues / Yoshio Harada with DT・F・BWB

大木トオル、最近、あまり見ないね、と思ったが、元気でやっているようです。

ベスト・オブ・大木トオル・スペシャル ベスト・オブ・大木トオル・スペシャル
価格:¥ 2,039(税込)
発売日:1999-09-22

で、久しぶりの消息。なんと捨て犬拾って日本初のセラピードッグを育てたりしていたらしい。アンビリーバボーで取りあげられてます。
日本初のセラピードッグ チロリ物語 1/2
日本初のセラピードッグ チロリ物語 2/2
ブルースマンとはずいぶんかけはなれた世界だと思ったが、もっともブルースマンというのは食えないので「商売」ではないわけです。それは生き方そのものであって、そういやスリーピィ・ジョン・エスティスの相方やってたハーモニカのハミー・ニクソンも「社会奉仕やってるんだ」と言ってたしね。ハミー・ニクソンというのはエスティス専属のハープ吹きで、ハモニカしかやらないんだが、エスティスが死ぬ直前の日本公演でエスティスの声が出なくなってしまって、急遽、代役で歌った事がある。おいら、ハミー・ニクソンの歌を聴いた事があります。



コメント(7)

あたしはブルーズもウルフルズも全く好きになれないのだけれど
エルモアとジェシー・フラーは好きです。

この録音の Dust My〜 が好きです。
http://youtu.be/5wbWSBaU6cA

iTunes 全米ブルースチャート6位
ウルフルズ/あんまり小唄
http://youtu.be/0ht4795nLCg


自己紹介乙w

ゴメンナサイ……
Dust My blues は Dust My Broom と違う曲ですね。
歌詞が違うw

先輩がボトルネックを切って作ってそれを彼女のあそこに差し込んで覗いたら未来が見えたとか言うマンガで名前だけは知ってたw

日本人がブルースやると、やっぱり
歌謡曲サウンドになっちゃうんですね
という事がわかっておもしろいw

あまりに早くに生まれ過ぎた
不遇のブルースマン、
布谷文夫@蘭越ジミーの事、
思い出してやってくだしあ〜〜

http://m.youtube.com/watch?v=weAtmNp3fRo

http://m.youtube.com/watch?v=J5ljIoPZkaQ

水天宮でのLIVE見逃したなぁ
最近帰ってきてんだろか

「一発芸」とは、言いえて妙ですね。ワンパターン、ワンフレーズというか。
ところで、記事でご紹介のとは別の廉価版ボックスをもっていますが、解説が厚くて、こちらも悪くないと思います。英語なのでよく分かりませんが、解説によると、エルモアは戦争中、グアムにいたことがあるそうです。横井さんと同世代だったんでしょうか。(写真のよくわからない)ローバートジョンソンなんかも大正世代なんでしょうか(調べるのが面倒くさい)。

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