YAMAKIのYW60

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YAMAKIのYW60というモデルです。発売時6万円という感じ。1970年代の6万円というと、そこそこ高級機種であり、一部にはオール単板のモデルもあるが、コレはサイドバックがローズウッドの合板という仕様だ。表板は目の積んだシトカスプルースで、バインディングが凝った木工細工。ポジション・マークも凝った貝細工です。ローズウッドの合板と言っても色々あるんだが、高級機種になると同種合板といって、同じ素材のローズウッドを貼り合わせているので、単板と音質的にはほとんど変わりません。また、センターにメープルなどを挟んだサンドイッチ構造というのもある。なんでオール単板が最上級のグレードでしか使われないのかというと、安いギターは乱暴な扱いをされるので、湿度や温度の管理がずさんで、トラブルが出やすいからです。合板の方が、ずさんな管理にも耐える。アメリカでも、南部では湿気が物凄い地域があって、ギブソンやマーチンの高いギターではトラブルが多い。なので、ディープサウスのブルースマンが、まっ先に日本製の合板ギターを使い始めて、安くても見てくれが良いし、トラブルが少ないし、音だって悪くないというので大喜びだったそうです。



とはいえ、やはり、オール単板と、ローズウッド合板で、音がまったく違わない、というわけじゃない。似たようなギターを何十本も買い集めてやっと、おいらもその違いがボンヤリだが判るようになった。簡単に言ってしまえば、オール単板のギターは「音の純度が高い」のだ。合板だと、貼り合わせたところで振動モードが変化するので、それだけ「純度」が下がる。もっとも、ドレッドノートのフォークギターの場合、もともと賑やかなのが取り柄で、倍音だらけでシャラシャラした音なので、黙って聞かされても、その違いなんか分かりません。弾いてる本人には、朧げながら判別できるかも知れない。気にしない人もいるかも知れない。気にする人もいるかも知れない。まぁ、そんなレベルの話です。

ただし、もっと値段が下がると、合板とか単板とかいうレベルの話ではなく、素材そのもののクオリティが下がって来るので、音はめっきり悪くなる。1970年代には、まだ中国とかインドネシアの安いギターは輸入されてなくて、安いギターといえば国産だったんだが、フォークギターでも1万円くらいからあった。見てくれは1万円でも10万円でもあまり変わらないんだが、安いギターはマホガニーではなくナトーだったり、輸入のスプルースではなく国産のエゾ松だったり、表板も合板だったりして、細かいところで素材が違う。高くても安くても作るのに掛かる手間はあまり変わらないので、材料費を節約するしかない。そこそこのクオリティの素材を使えるようになるのは、1970年代の定価で35000円くらいのギターからだと思うんだが、メーカーによる差よりも価格による差のほうが大きいので、これから1970年代のアコースティックギターを買って実用に使いたいという人は、それくらいのヤツを狙うといいです。ヤフオクとか探せば、ほとんど使ってない新品同様なのが半値以下で買えます。2万円そこそこで、今の国産ギターなら10万円クラスのモノが買えて、しかも、珍しいとか、古いとか、レア物ギター弾いてると、それだけで偉そうに見えるからお得だw

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同じ材と言っても合板にする場合、間に接着剤と云う硬くて重い材が入るわけですしね。大概素の材より硬い方向に成っちゃいますし。
っていうか、あの形であの厚さで単板で作ってる事自体が大変な事なんですけどね。10万だって激安だと思えちゃいます。

中古品のいいところは、好みに合わなければ、買ったのと同じ値段で売れること。好きなのだけ取っておいて、相性の合わないのは、オークションに出せばいい。ギターにとっても弾かないでしまっておかれるより、相性が会う人に使ってもらうほうが嬉しいに決まってる。

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