Aanton W18

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中古市場やオークションをこまめにチェックしていると、それでもYASUMAのギターというのは時々出てくるんだが、1979年頃になると楽器商社の依頼でAantonブランドで作った製品が多いようで、AantonになるとYASUMAだというのが判らないまま、安く入手できるケースもありますね。ギターそのものにも「YASUMA」という名前はどこにも入ってないし。コレは3000円でした。オークションでの説明文は、

メーカー不明 Aanton W-18 アコースチックギター
目立った痛みなく良品かも
フレット減り無ネックの反りありません
音鳴り問題ありません
まぁ、当時でも定価18000円のギターなので、ローコストモデルではあるんだが、ちなみにAantonでは定価15000円というのまであります。3000円分どこが違うのかというと、こっちはヘッドのデザインがちょっと凝っているw

このクラスの製品が安いのは、素材が安いからです。表板は単なるエゾ松で、スプルースとか、そういう横文字ではないw しかも、単板ではないですね。サイドバックは「トーグ」というんだが、あまり聞き慣れない名前なんだが、
サガリバナ科Combretodendron属/フィリピン
色は赤褐色から黄白色で、音色は通常のローズウッドより柔らかい。
フィリピンローズウッドとも呼ばれるがローズウッドとは別種である。
棹の部分は「ナトー」です。これもあまり聞かない名前だが、ローコストモデルに良く使われる材で、
アカテツ科Palaquium 属/東南アジア他
色は赤褐色を中心に様々である。
主にマホガニーの代用として使用されているが、材質にバラ付きがあるせいか廉価モデルでよく使われる。
どちらも、あまり楽器に使われることのない東南アジア産の木材で、コストダウンを図っている。

こうした材は、経年変化で歪んだり反ったりするのが心配なところで、実際、ギターをたくさん集めてみると、安いギターほど、ネックまわりのトラブルが多かったりする。ネックも、トラスロッドで調整できるうちはいいんだが、その範囲を越えたトラブルになると厄介だ。バラしてフレット打ち換えとかやると、すぐに4~5万かかってしまう。1970年代に定価5万円だったギターも、今じゃ中古相場は2~3万がいいとこで、まして当時のローコストモデルなんざ、3000円とかが相場なので、3000円のギターを5万円かけて修理する人はいません。マジメに長く使おうと買うのだったら、オール単板で中古でも10万円以上のギターを買うに限る。

で、このAantonなんだが、届いてみたら説明にあったように、傷らしい傷もなく新品同様。ネックまわりも問題なく、30年経ってコレなら、これからまだ10年以上は使えそうではある。鳴らしてみてニンマリ。さすがAantonで、安くてもバランスの良い、ブライトな音色で、まとまりが良い。まぁ、楽器の真価というのは、新品では判らない。何十年の年月を経ても狂わず歪まず、こうして手にする人をニンマリさせるような喜びを維持させられるか、そのための素材選びと丁寧な造りだな。1970年代に輸出で頑張っていたメーカーの製品はローコストでも使えるというのを実感させられる一本です。

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 最近、懐かしいギターが登場したり、知らなかった情報もあって楽しませていただいています。小生も、多少の実体験があります。御茶ノ水のカワセでキャッアイを買ったんだけど、コストパフォーマンスがよかったですね。乱暴に使ったので、穴があいてしまって、カワセに修理に出したけど安い価格で完璧に直って戻ってきました。Kヤイリもいいギターを作ってました。
 ところで、現在アメリカに駐在していて、マーチンかギブソンを買おうとしていますが、円高なので、日本の方が安いです。ただギターセンターへ行くと好き勝手に展示品を手に取って試し演奏ができます。買う前に満足してしまい、もういいかと言う気になってしまいます。自由に弾ける半面傷だらけなので、よく見ないと危ないです。アメリカ人は気にしない。
 街路樹にハカランダがよく植えられているんだけど、今、紫色の花が咲いてきました。樹木でこの色の花は日本には無いです。残念ながらギターに使えるような太い木はないですね。

チューナーは使用した事がないです。
未だに音叉でやっている私は昭和の加齢臭がするジジイ?

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