WESTONE W-50 マホガニー

| コメント(1)
      IMG_2888.jpg
マツモクのWESTONE W-50なんだが、サイドバックがマホガニーの単板です。一般的に、ローズウッドよりマホガニーの方が材料費的には安いので、どうしても製品も安い。1970年代の定価5万円というと、ローズウッドだったら当然ながら合板なんだが、マホガニーだったら単板なんだね。ところで、日本製のギターというと合板で安くて鳴りが良いというので一世を風靡したんだが、最初から合板だったわけじゃない。普通のバイオリンと同じように、最初は単板で作っていたんだが、高温多湿の工場で作られたギターを冷房の効いた百貨店に納品したら、あっという間にひとつ残らず割れてしまったとか、輸出でトラブルが続出したとか、主に気候風土の違いがあって、やがて合板が主流になる。最初は建材用の合板だったが、音が良くないので楽器用の合板というのを作るようになる。ローズウッドやハカランダなどの材を0.6mmくらいの厚さで削いで、芯に丈夫なメープルなど使ってサンドイッチした構造です。コレが、音も良くて丈夫。バイオリンに比べるとギターは荒っぽく扱われる事が多いので、丈夫な日本製ギターはアメリカでも受けた。特に南部のデルタ地帯では、日本とよく似た高温多湿の環境なので、マーチンだろうがギブソンだろうが、マトモに鳴らない。そこでも唯一、日本製のギターだけは「安いのに馬鹿鳴り」というので持て囃されたという、高度成長期の神話みたいな話があるんだが、そもそも単板で楽器を作ろうと思ったら、10年とかそういう単位で寝かせる必要があるわけです。それが、ギター業界は急速に発展したので、材のストックが間に合わなかったのではないか、とも思う。

さて、この一本なんだが、1975年製です。日本のアコースティックギター最盛期です。マホガニーのボディというのは、ハカランダも含めたローズウッド系と違って、低音がふっくらと柔らかくて、耳障りなシャラシャラした高音が出ない。音が地味なので、歌の伴奏には最適です。フィンガーピッキングの好きな「ギター弾き」の人は、ローズウッド系の派手なドンシャリを好むね。実は、ああいうギターで普通にコードストロークの弾き語りをすると、ほとんど歌が聞き取れない。なので、弾き語りのヒトはギブソンのJ-45とか、マホガニー系のボディを好む。おいらもヤイリのJ-45コピーモデルを長年愛用してきたんだが、それと比較すると、こちらは音の輪郭がハッキリして、ローズウッド的な音質の傾向がある。マホガニーにしては結構派手です。まぁ、ボディの形状も違うし、こちらはナットとサドルが象牙に交換されているし、そもそもK.ヤイリのギターとしいうのは「鳴らない」のでは評判だし、つうか、今どきはマイクとスピーカーでいくらでも大きな音は出せるわけで、生音がデカいギターの存在価値というのがどうなのか、でも、ひとつだけ言えるのは、生音がデカくて派手な音のギターは、弾いてて気分が良いです。

コメント(1)

ヤイリのギターは鳴らない、で評判ですか~。ちょっと意外。
そういうのは、弦(いろんなメーカーのがあるだろうし)を変
えたり、本体の調整をしたりしても鳴らないとされてるんでし
ょうか・・・ってすみません、ギターの事しらないのに。

関係ないけど、チャップリンがヴィオリンの名手だって最近知
ったのですよ。驚く事にサウスポーで上手いんです。
でもコント(って言うんですかね、チャップリンでも)の中で
弾いてて、そのヴァイオリンをメタメタに割るんです。シナリ
オがそういうんだろうけど・・・
笑えないんだよなァ。涙が出たもん、それ見て私はチャップリ
ンが嫌いになりました。

コメントする

欧米人の見た幕末日本
千代姫モールえすの屋店
空気清浄機情報
ポルノ雑誌の昭和史 (ちくま新書)

最近のコメント


ネットゲリラの夏祭り

ルンミーブルースバンド

チョトマテクダサイ
戦場のテディベア
on the road
追悼・宇佐英雄/柳ケ瀬ブルース

アーカイブ

  通販専用水着屋さん

帆船Ami号

ずっと富士山