CBS Master Works「K.ヤイリ」YW-180

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古い国産ギターというと、コレクションする理由としては、「珍しい入手困難なハカランダとか使っていて、しかも実用に耐える価格と値段」というモノなんだが、今日のコレは例外だなw ペグがガタガタで交換しないと実用にならんだろう。で、古いK.ヤイリです。どんくらい古いのかというと、0フレットが付いている。ゼロフレットというのはどういうモノかというと、コレです。



IMG_2688.jpg ナットのすぐ側に余分なフレットがひとつ。コレがあると、弦高が極めて低くなるので、とても弾きやすい。1960年代後半からせいぜい1970年あたりまで流行った仕様です。なんで廃れてしまったのか知らないが、1970年あたりまでしか、ゼロフレットのギターは作られてない。おいら、18歳で明治大学に入ったら、漫研の先輩がゼロフレット付きのギター弾いていて、羨ましかった。

ところでK.ヤイリだが、1962年、矢入一男30歳が渡米してギターの作り方を学ぶところから始まる。1965年には父から会社を引き継ぎ、株式会社ヤイリギター設立。K.ヤイリというブランド名もここから始まる。そして、1968年、ギター抱えて渡米、再修行。1970年にはアメリカの大手楽器商「セントルイス・ミュージック」と契約し、ここからヤイリの輸出用ブランド名「Alvarez」が始まる、というわけだ。それ以降の快進撃はギターマニアだったら誰でも知ってるんだが、この一本はそれ以前、1960年代の、K.ヤイリでもごく初期の代物です。

ラベルには「CBS Master Works」とあるんだが、この時代のヤイリについては、日本ではほとんど知られてない。でもアメリカでは結構有名だそうで、ちなみにコレは型番がYW-180なので、オール単板の安いランクです。

この時代、アメリカの一部の地域で、日本製の合板ギターが飛ぶように売れたという話があって、それというのも、アメリカでも南部ディープサウスとか、湿地帯でジメジメした土地というのがあるわけだ。そういうところでは、ギブソンだろうがマーチンだろうが、まともに鳴らない。必ずしも、アメリカ全土が乾燥しているわけじゃないんですね。で、そういう土地では、最も良く鳴るのが、日本製の合板ギターだという話で、なんせ湿気の強い日本で作られたギターで、しかも合板なので、湿気には強い。そこで、南部のブルースマンとか、そういう連中の間で日本製ギター愛好者が増えて行ったようだ。しかも値段が安くて仕上げが丁寧。このギターも、作られてから40年が経過して、ネックやボディには打痕多数あれども、狂いは皆無です。さすがヤイリです。

コメント(2)

0フレットと言えば、寺内タケシですな。

「0フレットが無いのはギターじゃない!」

木の楽器は温度、湿度で音が変わってくるから面白い。
梅雨時は湿気で音が重いし、冬場は音が乾いてる。弾き
こむほどに音が柔らかくなり、響くようになる。

ヴァイオリンは、顎と肩ではさんで凄く無理のある姿勢
で弾くけど、ギターやチェロは楽器を胸に抱くように弾
く、響きを胸で感じられる、その点は羨ましいな、と思
う。

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