マツモク「ウエストンW-40」

| コメント(3) | トラックバック(0)
IMG_2481.jpg
さて、個人的関心だけで続けているこの「ギター」というジャンルなんだが、おいらの現在のお気に入りがコレです。ヤフオクで20500円で落札した1970年代の国産フォークギター。マツモクというメーカーのウエストンW-40です。入手した当初は音がこなれてなくてドンヨリしていたが、しばらく弾き込んでいたら、エージングが急速に進んで抜けが良くなった。低音がブンブン来ます。このマツモクというのは、
マツモク工業(まつもくこうぎょう)は長野県松本市に存在したミシンのキャビネットやギターなどを製造していた日本の株式会社。改称前は松本木工と称した。ミシンの製造を行っていたシンガー日鋼の子会社で、米国シンガー社と日本製鋼所の孫会社にあたる。
同社はもともとミシンのキャビネットの製造を行っていたが(シンガー日鋼の子会社となったのはそのため)、ミシンの構造の変化に伴い木材の需要が減少していったことから、ギターの製造をするようになった。
松本市にあった会社なんだが、ここと、同じく松本市のフジゲンの二社は、この時代、盛んにアメリカ製楽器のコピーモデルを作っていて、フジゲンなんぞは「ギブソン」や「フェンダー」の名前を日本で商標登録していた、なんていう話まであるw 中国人を笑えないですねw ところが、日本メーカーの作る楽器が出来が素晴らしいというので、やがてアメリカのメーカーから委託を受けて、正式にライセンス生産するようになったりするんだが、それはともかく。

マツモクは、やがてミシンもフォークギターも売れなくなると、親会社の意向で、赤字にはなってなかったのだが、会社を清算してしまう。なので、今では伝説のメーカーです。
      IMG_2486.jpg
しかも、ここは自社ブランドで作るより、OEMの委託で作っていたギターが多い。こちらはARIAの名前で売られていたもの。ARIAは名古屋の楽器商社である荒井貿易のブランドです。同時代の二本なんだが、マツモクはW40で、4万円で売られていた物、ARIAはW380なので、3万8千円で売られていたのだろう。この時代のギターは、たいてい型番で値段がわかります。こちらのギターも21000円だった。両方ともほぼミント。新品同様です。まぁ、中古扱いなので、それくらいが相場です。

ところで、価格的には同じようなものの、詳細に見比べてみると造りがちょっと違う。マツモク製はプラスチックのアバァロン風インレイが派手に入って、指板のポジションマークも白蝶貝で大きい。ARIAは小さな丸ポジションです。サイドとバックはどちらもハカランダの合板で、バックはこの時代に流行ったスリーピースというヤツ。左右がハカランダで、真ん中がメープル。マツモクの表板は見事な木目のシトカスプルースなんだが、ARIAはごく普通の、スプルースなのかシダーなのか。という具合に少しずつ、マツモクの方が上級グレードだ。まぁ、末端価格が同じようなものでも、中間に商社が介在すると、コストが違ってきます。ARIAとかモーリスとかは、工房のブランドではないわけで、その分、コストパフォーマンスは良くない。

この、1970年代には空前絶後のフォークブームがありまして、若者はみんなギターを弾いた。今みたいに好きなヒトだけが弾くわけじゃない、全員といっていいほど、みんながギターを弾いたもんで、しかもその若者が団塊の世代なので、とてつもない数のギターが作られたわけだ。もちろん、憧れはマーチンだったが、ドル360円時代のマーチンなんか、プロでもなかなか買えない。今でさえ何十万もするんだから、その当時はトヨタクラウンの新車が買えるくらいの価格だ。そこで、木工の盛んだった松本あたりで多くの工房がギター作りに励んだ、というわけです。この70年代は、技術的にも素材的にも、日本のアコースティックギター最盛期なので、中古扱いで安く買えればお買い得ですね。つうか、楽器というのは古くなったからといって価値が下がるというものでもないわけで、ストラディバリウスなんか、あれだけ傷だらけのボロボロなのに高いんだから、コレクションとしては悪くないと思う。まぁ、置く場所があれば、だけどねw

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://blog.shadowcity.jp/mt/mt-tb.cgi/57

コメント(3)

「海」とか「ヨット」のジャンルも加えていただきたいです。

ギターの撮影って、難しいみたいですね。

というわけで、カメラとオーディオの記事のサルベージ、
お願いしますw

フォークブームとテニスブームは強烈だった。
ネットゲリラさんが一番好んで弾く曲は何でしょうかね。
フォークと言えば、あの歌手のどの曲かな(^-^)/?
拓郎?落陽?

コメントする

欧米人の見た幕末日本
千代姫モールえすの屋店
空気清浄機情報
ポルノ雑誌の昭和史 (ちくま新書)

最近のコメント


ネットゲリラの夏祭り

ルンミーブルースバンド

チョトマテクダサイ
戦場のテディベア
on the road
追悼・宇佐英雄/柳ケ瀬ブルース

アーカイブ

  通販専用水着屋さん

帆船Ami号

ずっと富士山